横浜華僑通訊 最新2016年7月号より抜粋

目次:

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聯合総会、第18届代表委員大会を開催

聯合総会任会長岩城法相と会見

世界華僑華人社団聯誼大会 北京で開催

要明鶴青年部BBQ大会

華文教育の「新たな100年」を目指して

家長会大会開く

校友会 新会長に潘永誠氏

中国語なう

新・ハローワークの窓から





聯合総会、第18届代表委員大会を開催

  日本華僑華人聯合総会(任政光会長)は6月26(日)・27日の両日、東京文京区後楽にある日中友好会館地下大ホールで第18届代表委員大会を開催した。聯合総会に所属する北は北海道、南は九州に至る各地の僑会・僑校の代表が出席、未加盟の僑会がオブザーバーとして参加した。
 来賓として中国大使館領事部王軍総領事はじめ、駐大阪・新潟の各総領事館の代表が出席した。横浜から本会の謝成發会長と余凱・朱銘江両副会長、横浜山手中華学校の曽德深学園理事長・張岩松校長・林啓良総務部長、聯合総会の梁慶安顧問(山手中華学園前理事長)・潘民生顧問(山手中華学校前校長)が出席した。
 午後1時、東京華僑総会林斯福会長が司会を務めて開会し、先に改選が行われた大阪僑会劉中耀会長(再任)・神戸陳明徳会長・東京林斯福会長の、各僑会会長人事を紹介した。任会長は主催者を代表してあいさつし出席者を歓迎した。
 中国大使館の王軍参事官兼総領事が来賓を代表してあいさつに立ち、大会開催に祝意を述べた。
 続いて、全日本華僑華人中国平和統一促進会陳慶民会長が先ごろ発足した台湾の新指導部について解説し、横浜華僑総会朱銘江副会長が先ごろ北京で開催され出席した「第8回世界華僑華人社団聯誼大会」について報告した。
 その後、議長団に江洋龍(東京)・謝成發(横浜)両氏を選出して議事に入った。議題には会務報告・活動報告・決算報告・監査報告・予算案等が上程され、いずれも多数の賛同を得て承認された。
 その後、横浜山手中華学校張岩松校長と神戸中華同文学校張述洲校長がそれぞれの学校の状況を報告した。
 従前の大会では各地僑会が抱える課題や要望等を報告していたが、今回は問題点や改善希望を事前に集約し、一括して回答する体制が取られ、大使館や各地の総領事館に対し事前に提起された質問・要望事項については、王参事官兼総領事が一つひとつ詳細かつていねいに回答した。
 続いて参加者は「身分証」「相続」「新老華僑」「在日華僑華人」のテーマで4グループに分かれて討論し、それぞれがきたんのない意見を述べあった。午後5時、当日の会議スケジュールを終え、一同は記念写真に納まった(右上写真)。
午後6時から同会館地下にある「豫園」で懇親会が開かれた。
 翌27日、前日に引き続きグループ討論を行い、全体会で各グループ代表が内容を発表、出席者は課題を共有し意見を交換した。
 午前11時、日程を終え、次回大会の開催を担当する大阪僑会の劉会長が辞を述べて閉会した。
 大会参加者はその後、大使館に招かれ、親しく郭燕公使の出迎えを受けて昼食会に臨み、心温まる歓待を受けた。これは、特に地方からの参加者のために大使館表敬訪問の機会が設けられたもの。


聯合総会任会長岩城法相と会見

 日本華僑華人聯合総会任政光会長は5月27日(金)午前、法務省で岩城光英法務大臣(下写真中央)と会見し新入管法について陳情書を提出、中日友好を願う在日華僑の立場から意見と要望を伝えた。
 この会見は神戸華僑総会と赤羽一嘉衆院議員(公明、兵庫2区選出)の尽力により実現したもの。
 会見には盛山正仁法務副大臣兼内閣府副大臣(写真左3)と赤羽議員(左2)も同席し、聯合総会から任会長(右3)、温耀権事務局長(左1)、東京華僑総会廖雅彦会長(右2)、神戸中華同文学校林同福理事長(右1)が出席した。
 任会長らは、①特別永住者と中長期在留者との間の差別的待遇の改善、②在留カードの国籍・地域欄の台湾表記の改善、③再入国手続きの際の入管職員の案内の徹底、④在留カードの更新通知の提供、⑤在留資格取消制度などの5点について要望したほか、日本再入国時の指紋採取を止めるよう求めた。赤羽議員も、「在留外国人の待遇の改善」を訴えた。
 岩城法務大臣は、「在留外国人の現状を理解し、今後、検討しながら取り組んでいきたい。」と答えた。


世界華僑華人社団聯誼大会   北京で開催
  僑胞は「金の架け橋」に!


 世界の華僑華人団体の代表が集う「第8回世界華僑華人社団聯誼大会」が北京で開催された。
 世界華僑華人社団聯誼大会は国務院僑務弁公室と中国海外交流協会の共催で2年ごとに北京で開かれる。今回は136の国と地域から華僑団体の代表700人余が出席した。日本から日本華僑華人聯合総会任政光会長と横浜華僑総会ほか各地の僑会・僑団・僑校、21団体の代表21名が招かれて参加(左上写真)、横浜から本会朱銘江副会長と横浜山手中華学校張岩松校長(本会理事)が出席した。
 6月2日(木)午後、大会開幕式が人民大会堂小礼堂で開かれ、楊潔篪国務委員と裘援平国務院僑務弁公室主任が出席し世界の僑領に演説をした。
 その後、隣接する人民大会堂金色大庁(金色の間)で国務院李克強総理が大会出席者と会見し記念撮影をした。李総理は出席者に親しく語りかけ、中国政府を代表して大会開催を祝賀し、参加者および海外に暮らす6千万人以上の華僑華人に心からのあいさつを述べた。
 李総理は参加者に3つの面から期待を寄せ、以下のように語った。
(1)中国と外国の友好協力の「金絲帯(金の架け橋)」になること。
 現在、世界経済は互いに深くかかわりあい、人的交流が絶えず拡大しつつあるなかで、中国と各国の人びとの間の友情と信頼は深められている。華僑華人が各分野における交流と協力の架け橋となって、絶えず変化する国際情勢の下で世界平和を維持し、開放と発展を促していくよう希望する。
(2)中国のイノベーションと発展の「参与者」になること。
 中国経済のモデルチェンジとグレードアップには、原動力としてのイノベーションが欠かせない。依然として最も魅力ある投資先とされる中国に華僑華人が帰国して、イノベーションや起業に参与することを歓迎する。
(3)祖国の平和と統一の「連心橋(心をつなぐ橋)」になること。
 海峡両岸は「1つの中国」に属し、両岸同胞は1つの家族である。海外の華僑華人が祖国の平和統一という普遍的な大業に関心を寄せ、両岸の平和と発展に大きく寄与する「連心橋」になるよう望む。
 北京での一連の行事終了後、大会出席者は、6つのルート(北京河北天津・河南省・湖南省・江蘇・江西・陝西)に分かれて各地を視察し、6月7日(火)、それぞれの地ですべての日程を終えた。


要明鶴青年部BBQ大会

 広東要明鶴同郷会青年部は6月19日(日)、恒例のバーベキュー大会を開催した。諸事情により今回は横浜ワールドポーターズを会場にしての開催で、参加者は過去最高の54人。このイベントも10回目を迎え、毎年参加している子どもたちもおり、幼稚園児や小学生だった子も今回は率先して調理などを行っていた。日常から親兄弟のやっている姿を見ているからだろう。こういった家族で参加できるイベントが続いていく限り、要明鶴同郷会の未来も安泰であろう。  (要明鶴・温耀立)


華文教育の「新たな100年」を目指して 88

運動会おおいに盛り上がる

 横浜山手中華学校は6月4日(土)、運動会を横浜市立北方小学校のグラウンドで開催した。晴天に恵まれ、まぶしい日差しのなか、生徒と先生が心を1つに力を合わせた。この日にむけて、生徒は2週間にわたり競技や演目の練習に励んだ。
 午前9時、軽快な「運動員行進曲」の調べにのせ、生徒が整然と入場行進し、整列し場内に厳粛な国歌が流れると、鮮やかな五星紅旗が青空にはためいた。開幕式で曽德深理事長と張岩松校長がそれぞれあいさつした。曽理事長は「比、学、赶、幇(競い、学び、追い越し、助けあい)」をもって楽しい1日を過ごすよう励ました。張校長は生徒を激励し休息と水分の補給に留意するよう促し、またグラウンドを借りた北方小学校に感謝し、運動会の開始を宣言した。
 競技に先立ち、生徒はラジオ体操をし、続いて応援合戦で雰囲気を盛り上げ、競技が始まった。
 徒競走は常に運動会の主力種目で、学年により100m、70m、50mの競技が行われ、カメラを構えて応援する家長などの声援を受け、生徒は精一杯に走った。
 学年ごとの小1の球入れ、小2のダルマ運び、小3の球運び、小4の小綱引き、小5・6の騎馬戦、中学部の大綱引きなどの競技にも大きな声援が送られた。また、中学女子によるむかで競争、中学男子による4人5脚はそれぞれのチームワークが勝敗を分けた。
 中華学校の運動会は本校生徒だけではなく、長年にわたり交流を続けている元街小学校・北方小学校の生徒を招いて行う「中日友誼リレー」や、来賓・家長・校友生が参加する球運びや大綱引きなど多くの種目で、来場者が楽しむことができることが特色である。
閉幕式で、張校長と中華人民共和国駐日本国大使館の王樹凡1等書記官兼領事、曽理事長が、各競技で優勝した個人とチームに表彰状と賞品を授与した。最終得点発表で白組の勝利が告げられると、白組生徒はおおいに湧き上がった。
 この日の来場者は総勢約1500人に達した。家長と広範な僑胞のほか、来賓として大使館の王1等書記官兼領事や、横浜市立北方小学校の寺園淳校長・渡辺正規副校長・PTA山本陽子副会長と横浜中華学院馮彦国校長など学校関係者、僑団代表が駆けつけ、生徒を応援した。
      (横浜山手中華学校)

家長大会開催

 横浜山手中華学校家長会は6月18日(土)、公開授業後の11時より、本校体育館において家長大会を開催した。
 総世帯数471、出席者180名、委任状251名。議長の陳亮氏により議事を進行、昨年度の活動報告・決算報告及び会計監査がされ、承認された。次に本年度活動計画・予算案を発表。審議後、承認された。
 質疑応答で、昨年度の大会において提案があった繰越金の用途についての問いについて、先だって行ったアンケート結果を発表した。この件について家長の関心は高く、子どもたちにとってよりよい学校環境を整えるために役立てるよう、学校と協議していくことを約束した。
 最後に曽德深学園理事長が学校の経営状況を説明し、閉会した。
    (家長会会長・大矢慧馨)

校友会、新会長に潘永誠氏

 横浜中華学校校友会(謝明華会長)は6月7日(火)、2年に1度開催する各届代表大会を横浜山手中華学校会議室で開催した。
 大会は謝会長のあいさつに始まり、会務報告、会計報告と監査報告がなされ、拍手で了承された。その後、次期理監事候補者が紹介され、満場一致で承認された。
 閉会後、場所を中華街の大珍楼新館に移し懇親会が行われた。校友会理事を含めた約70名が参加し、にぎやかな会となった。横浜山手中華学校張岩松校長があいさつし、横浜華僑総会謝成發会長が乾杯の音頭をとり、年齢の離れた卒業生たちの交流の場として終始和やかな雰囲気となった。会の中盤、校友会国術団舞踏組による「蒙古舞」と「花月夜」、獅子隊による獅子舞も披露され、確かな文化の継承を感じることができた。最後は参加者全員で校歌と「歌唱祖国」を歌い、閉会した。
 後日6月21日(火)に校友会理事会が開かれ、6年の任期を終えた謝会長に代わり潘永誠氏(41届)が会長に、副会長に安齋民穂(43届)・譚優矢(44届)・梁瀬秀輝(53届)・柏木美穂(58届)各氏が就任し、新体制がスタートした。校友会国術団団長に田中義大新団長が任命された。
       (中華学校校友会)


中国語なう 49 (番外編)
charsiu 叉烧 意味:チャーシュー
yumcha 饮茶 意味:ヤムチャ

 今回「中国語なう」の番外編として取り上げるのは、英語辞書の権威「オックスフォード イングリッシュ ディクショナリー(The Oxford English Dictionary)」に最近収録された、中国語(方言を含む)に起源を持つ新たな英単語です。
 取り上げた「charsiu(叉烧)」と「yumcha(饮茶)」はともに、広東語がそのまま英単語になったケース。
この2つの語は日本でも、それぞれが「チャーシュー」、「ヤムチャ」と読まれ、中国語(広東語)がそのまま日本語になっています。
 英オックスフォード大学出版社は2016年3月、同辞書に新たに500個の新単語を収録しましたが、そのうち漢語に源を持つ語が13語含まれているそうです。
 ちなみに「オックスフォード イングリッシュ ディクショナリー」は約60万語を収録していますが、そのうち約1500語が漢語にそのルーツがあります。
 たとえば、普通話の発音に基づいた「fengshui(风水=風水)」、漢字を意訳した「papertiger(纸老虎=張子の虎)」、「思想」を意味する「ism」を語尾につけた「Maoism(毛主义/毛泽东思想=毛沢東思想)」等が挙げられます。
 また、広東語の方言の発音がもとになった語にはほかにも、「kowtow(磕头=額を地につけて拝礼すること)」「pakchoi(白菜)」「samfu(衫裤=衣服)」、福建地方の閩方言がもとになった「satin(缎子=サテン)」「kylin(麒麟)」「oolong(乌龙茶=ウーロン茶)」等があります。
 「Chinglish」とも揶揄(やゆ)されるこれら漢語に起源のある英単語は、音訳・意訳、またその両方を併せもつ形で誕生し、英語の体系に組み込まれるようになりました。
 変わったところでは、「Long time no see(好久不见=お久しぶり)」「No can do(不能做/干不了=できない)」や「lose face(丢面子=面子がつぶれる)」など、本来の英語の表現方法とはかけ離れた漢語の要素を含む語句から派生した「Chinglish」も、「オックスフォード イングリッシュ ディクショナリー」には収録されています。
 米国にある「全球语言监测(グローバルラングエッジモニター=GLM)」という研究機関の研究者は、世界における中国の影響力の増大に伴い、そのうち「Good good study,day day up(好好学习,天天向上)」とか、「Add oil!(加油=がんばれ!)」等といった中国式英語が誕生するかもしれない、と予測しています。


新・ハローワークの窓から 92
就活生は大変


 2017年3月大学等卒業者向けの求人が、6月1日からハローワークで公開されている。経団連の申し合わせで、選考開始が6月1日に前倒しになり、今年はこの時期になった。外資系や経団連に加入していない事業所で、独自のスケジュールで採用活動を行っているところもあるので、やや混乱を呈している。
 履歴書をもっていけばすぐ面接してくれるアルバイトと違い、大手企業の採用は、いろいろと段取りを踏む必要がある。
 新卒は経験がなくて当然。資格よりも資質・人柄・やる気が、企業側の判断基準。
 就活生は応募する前に、下準備―企業研究やOB訪問がある。その後、①会社説明会に申し込み、②会社説明会に参加、③エントリーシート(会社指定の履歴書や自己PR書)提出、④試験、⑤一次面接、⑥二次面接へと進む。企業によって違いがあるが、おおむねこのくらいの選考段階がある。①から⑥まで約1~2か月、会社が指定するスケジュールに合わせることになる。
 下準備の「OB訪問」とは、学校のOB(=先輩)を訪ねて話(就職の際どのような活動をしたか、入社後の研修や仕事の様子など)を聞く活動だ。実体験を聞くことで就職意欲を強固にする。面識がなくても、後輩が就職活動で自分の話を聞きたいと訪ねてくれば、たいていは応じてくれる。大学のメリットはこのようなところにもあるのかもしれない。
 学校生活しか知らない学生にとって、企業に電話をかけ、自分の先輩に取り次いでもらい、会ったあとに礼状を書くことさえ結構大変なことだと思う。これも社会に出るための予習にもなる。
 その企業の建物に入ったら、受付係が就活生の面接前の様子をチェックしていることもありうるので、振る舞いに十分気を付けたい。
 1対1、1対多数、若干名対数名でする面接も、グループ討議も、練習なしには乗り越えにくい。
 制度や状況がめまぐるしく変わる新卒の就職活動。中には卒業時に就職できず、焦る保護者もいるかもしれない。だが、だれよりも就活生自身が大変で、不安だろう。大変さを漏らす人がいたら、こちらの意見を言う前にだまって話を聞いてあげよう。本人自身が答えを見つけることも多い。
 就職について何が正解かはわかりにくい。何年、何十年か経ってはじめてその就職が正しかったかどうかわかるのだと思う。
 ハローワーク横浜
 職業相談員 李 艶 薇