横浜華僑通訊

最新2019年11月号より抜粋

慶 祝 中華人民共和国成立70周年

北京で国慶70周年(上) 横浜華僑総会副会長 朱銘江

 国慶70周年の佳き日、わたしは北京で国慶節を祝うことができました。09年の建国60周年以来、北京で迎える2度目の国慶節です。日本在住広東籍僑胞の代表として、建国70周年の国慶行事に招聘されたのです。
9月27日朝、羽田を飛び立ち北京へ。着陸空港は先ごろ開港した北京大興国際空港ではなく、北京首都国際空港でした。入国審査場では国慶節行事参加者用に新設された「礼遇通道」を通ってすんなり入国。到着ロビーで出迎えを受け、バスで投宿ホテルに向かいました。


 われわれアジア地区から参加した各国の僑領代表が投宿したのは、長安街の西の延長線上にある復興門外大街真武廟路1号に位置する「チャイナパレスホテル(中国職工之家)」というホテル。
中英文のホテル名にギャップを感じつつも、ここは中華人民共和国における唯一の公式な全国規模の労働組合連合である中華全国総工会傘下の4つ星ホテルであることを知り、納得しました。ホテル名にある「パレス」は「People's Palace」、つまり「人民宮殿」を意味していたのでした。ホテルで「嘉賓証(参加証)」を受け取り、部屋をあてがわれました。
この日は到着の報告のみで、公式行事は予定されていませんでしたが、広東省江門市出身者の在京同郷組織である北京広東五邑僑郷海外聯誼会(北京五邑聯誼会)は国慶70周年に際し北京に参集した五邑(広東省江門市)出身の僑胞を集めて親睦懇親会を開き、私も誘われました。
「北京五邑之夜」と題した懇親会、世界じゅうから集まった五邑の僑領代表は10卓の宴卓を囲み和やかにふるさと談義に花を咲かせました。参加者のなかに横浜華僑ともゆかりのある梁啓超の孫娘にあたる北京五邑聯誼会梁紅副会長もおり、親しく交流する機会を得ました。

 ちなみに梁紅さんの父は梁啓超の八男梁思礼さんで、思礼さんは生前、中国科学院の院士としてロケット技術の発展に心血を注ぎ、中国の宇宙開発の礎を築いた功績は今でも高く評価されています。
 国慶活動に参加するため北京入りした各国からの僑領代表らは9月28日午前、北京展覧館で開催されていた「新中国成立70周年成果展」を見学しました。
 この展示は「偉大な歴史 輝かしい成果」をテーマに、1949年の新中国成立以来70年にわたる歴史を年代ごとに追ったもので、新中国初の鉄道、初の国産自動車、初の有人宇宙飛行船、世界最速の量子通信、最長の高速鉄道などなど、新中国成立以来の1190件の輝かしい成果と150項目の「新中国初」が展示され、目を引き付けました。
 北京展覧館は北京市海淀区西直門に位置し、当時のソビエト連邦の技術援助を受け1953年10月に着工、翌年9月に竣工した劇場等を併設した施設で、展示会やコンサート等、各種イベントが開催されています。
 全体的な建築様式としては、中央に尖塔をいただき、強い左右対称形をもつスターリン様式であるものの、外装は淡いベージュで、尖塔や内部のシャンデリア等には繊細な装飾が施された優美な意匠をもつことでもしられます。
 28日午後、われわれは北京の天安門広場西側にある人民大会堂で行われた、380卓3800余名が一堂に会し国慶節を祝う招待会に出席しました。
 バスで人民大会堂東門外広場に着き、手にした招待状をセキュリティゲートで機械にかざすと、目前のモニターに自分の顔写真が映し出されました。招待状は紙製ですが、ICチップが内蔵され、個人が識別できるようになっていたのでした。ここでも中国の先端技術の一端をかいま見ることができましました。(次号につづく)

駆逐艦「太原」を歓迎


 中国海軍のミサイル駆逐艦「太原」が10月10日(木)、海上自衛隊の観艦式に参加する予定で横須賀港に入港した。
 日本の海上自衛隊と中国駐日本大使館は埠頭で歓迎式を行い、京浜地区の僑胞ら400余名も参加して中日両国国旗を振り、「太原」の入港を歓迎した。
 本会の朱銘江・陳宜華両副会長のほか、張岩松理事(横浜山手中華学校校長)・羅順英理事(同校教務主任)・郭聯輝理事、横浜山手中華学校厳東洪教諭らが歓迎行事に参加し、同校家長会の理事らが獅子舞と竜舞を披露した。式典終了後、参加した僑胞らは案内され艦内を見学した。
 中国海軍の艦船が日本に来港するのは10年ぶりとのこと。
 「太原」は中国が独自に設計製造した新型ミサイル駆逐艦で、就役中の「052D型」駆逐艦の10隻目、艦番号131、満載排水量約6千トンで18年12月に命名、就役した。
 10月14日(月)に相模湾で、米・英・オーストラリア・カナダ・シンガポール・インド・中国の、過去最多7か国が参加して行われる予定であった海上自衛隊の観艦式は、台風19号の襲来に伴う各地の被害を受け、中止となった。
 14日に都内の晴海埠頭に寄港した「太原」は「慰问台风受灾民众 祝愿灾区早日重建」「台風被災心より御見舞、早期復旧心より御祈念」と中日2か国語で記された横断幕を掲げ、台風19号で被災した人びとに見舞いの意を表明した。
 16日午前、「太原」は晴海埠頭から帰途につき、途中、日本側の要請に応え、東京湾以南の海域で海上自衛隊の護衛艦「さみだれ」と縦隊・横隊・陣形など編隊航行や信号灯通信の海上合同訓練を行った。
 「太原」の石磊艦長は今回の合同訓練について、双方の相互理解と実務協力の増進にプラスになったと説明した。

華厨会所、焼津の旅に


 京浜華厨会所(楊義智会長)は10月15(水)・16日に静岡への1泊2日のバス旅行を実施した。
 前年に評判のよかった神奈中バスのガイドさんを指名。出発直後から車内はリラックスムードの旅となった。
 台風19号の影響で中央高速道が通行止めとなり、東名高速道に迂回する貨物トラックが渋滞を起こすなか、バスは一路大井川SL鉄道の発車駅新金谷駅へ。蒸気機関車からの車窓の景色をながめ、地産食材の彩り弁当を食べながら寸又峡へのトロッコ列車へと接続する千頭駅へ。大井川に架かる長さ145mの両国吊橋を往復し、帰路はバスで、ギネスで世界一長い木造歩道橋と認定された島田市の「ながいきのはし」とも呼ばれる蓬莱橋を散策。お待ちかねの、海辺の崖上に建ち部屋から駿河湾が一望できる焼津市の松風閣へ。
 夕食宴では2名の新入会員が紹介され、お1人様ごとの舟盛り刺身付きの豪華な海鮮料理を堪能した。
 翌日は、小学校の修学旅行時に1159段の階段を歩いて登った徳川家康をお祀りする久能山東照宮に、駿河湾の絶景を一望できる日本平からロープーウェイで渡る。清水湾クルーズ船で寿司の昼食。その後、製茶工場を見学し静岡の旅を満喫した。(京浜華厨会所)

小紅、運動会を開催


 保育園小紅(佐久間愛玲園長)は運動会を10月19日(土)に開催した。
 横浜山手中華学校の体育館を借りての運動会。0~2歳にとってはいつもと違う環境のなか、親を見つけて泣く子もいたが、来賓・保護者、おじいちゃんやおばあちゃんなどに見守られ、子どもたちのありのままの姿を見てもらうことができた。
 オープニングでは2歳児クラスが牛乳パックで作った2頭の竜を操り、「1人はみんなのために、みんなは1人のために」を合言葉に、力を合わせることを学んだ竜舞を披露した。
 園児紹介では入園した4月から半年が経った現在までの子どもの成長した姿を、日ごろの遊びを取り入れたプログラムで楽しみ、保護者と喜びを共有することができた。
 一生懸命な子どもたちの姿に熊猫幼稚園の「哥哥」「姐姐」「老師」から温かい応援の拍手をいただき、会場は笑顔がいっぱいあふれ、とても楽しい運動会であった。(保育園小紅)

華文教育の「新たな100年」を目指して 126
中学2年生、修学旅行で学ぶ 北京、南京、上海

 横浜山手中華学校72届生の中学2年生一行54人は10月14日(月)~23日(水)の10日間、羅順英教務主任およびクラス担任の陳柏老師・中屋伶老師に引率され、中国の北京、南京と上海に修学旅行に向かった。各地を見学し、中国の中学生と交流、大陸の自然と文化を体験した。
 修学旅行団は「中国僑聯」の北京華文学院の歓迎を受けた。

首都―北京

 10月下旬の北京は秋の気配が濃厚で、気候はさわやか。まず天安門広場と故宮を参観した。紫禁城にたたずむと首都の呼吸が伝わり、興奮せずにはいられない。その後、天壇を見学し、万里の長城に登り、皇室庭園の頤和園を遊覧した。生徒は千年の古都の魅力に震え、深く中華民族の勤勉さと知恵、中国の長い歴史と中華文明への学識を深く体得した。
 盧溝橋の人民抗日戦争記念館を参観した際は、戦争の残酷さと平和の尊さをかみしめ、民族の復興と中日友好への決意を新たにした。
 17日は午前に首都体育学院を訪れ、民族舞踊や武術などのスポーツプロジェクトを体験した。午後に広渠門中学で交流活動を行った。
古都―南京
 19日、高速列車で南京に移動して南京大虐殺遇難同胞記念館を参観した。苦難と深刻な歴史を目のあたりにし、生徒はいまある平和が容易なことではなかったことを理解し、いまの幸福を大切にすることを知った。夜には夫子廟を遊覧して、金陵文化と秦淮の風情を経験した。
 20日午前、中山陵に。「国父」孫中山先生の陵墓にむかい、中国の革命の偉大な先駆者で同時に中華学校の創建を提唱した偉大なる先人をしのんだ。
東方明珠―上海
 20日午後、上海に移動。まずむかったのは上海唯一の野外体験型の、青少年の社会実践と団体研修の、休暇と観光一体型の大公園「東方緑舟」。ここで生徒は美食を味わい、ドラゴンボートをこぎ、中国非物質の文化の遺産を体験した。
 朱家角では江南の水郷の風景を経験し、黄浦江の遊覧船から高いビル群を鑑賞し、ビルが立ち並ぶ発展する上海の夜景を鑑賞した。
 22日午前、上海甘泉中学にむかい、教師・生徒の大歓迎を受け、交流した。本校の生徒は甘泉中学の生徒が日本語を上手に話すことに気づき、自分たちも中国語学習にさらに力を入れなければならないと気づいた。
 10日間におよぶ旅を終え、祖国の雄大な山河をめぐり、歴史・文化に触れ、いまわしい過去を知り、活力あるあふれる現代を見聞できたことは、生徒それぞれにとって大きな収穫となったにちがいない。 (横浜山手中華学校)


小6年生、修学旅行に
 74届の小学部6年生71名は10月16(水)~18日、田莉莉老師・林勇樹老師・鄭民財老師・永田裕貴老師が引率し、2泊3日の日程で修学旅行で神戸を訪ねた。

 16日午後に新幹線で神戸入りした一行はまず姉妹校である神戸中華同文学校を訪問した。盛大な歓迎式で迎えられ、張述洲校長が歓迎の言葉を述べ、それに対して山手中華学校の田莉莉老師も感謝の言葉を述べた。
 両校の生徒は同文学校に近い日本式庭園「相楽園」を散策した。
 その後、南京町と関帝廟を訪ね、横浜と類似する町の成り立ちと文化的共通点を身をもって体験した。夕刻、生徒は神戸タワーに登り、港の景色と街の夜景を堪能した。
 2日目の17日午前、一行は世界遺産に指定されている姫路城を訪れた。午後、世界最長のつり橋―明石海峡大橋と橋の科学館を見学。また、橋のたもとにある孫文記念館を参観し、横浜山手中華学校とゆかりのある偉人の足跡を追い、海外に暮らす中国人の末裔としての使命と責任の大きさを改めて感じた。
 3日目の18日、生徒は「人と未来防災センター」を訪れた。ここでは阪神大震災に関するさまざまな映像や資料を見て驚き、係員の説明を受け防災知識とその重要性を学んだ。
 3日間の日程は瞬く間に過ぎたが、短い期間であっても生徒はそれぞれ視野を広げ、教科書では学べない社会生活における自立と自己管理の能力を高め、集団生活の意識と問題解決の能力を育むことができた。 (横浜山手中華学校)

中国語なう86
芒果干 mángguǒgān

意味:① ドライマンゴー、② 台湾の時事用語:「亡国感(国が滅ぶという危機感)」
 キリバスと台湾は9月20日に「断交」しました。台湾当局の呉釗燮「外交部長」は記者会見で、政務官として責任を負うが去就に関しては上官の決定に従うと表明、結局その地位に留まりました。
 じつは16日に南太平洋のソロモン諸島が台湾との「断交」を決めたばかりで、1週間以内で2か国と「断交」するきわめて異例の事態が生じたのです。
 蔡英文政権になって3年余りに、すでに7つの「友好国」が台湾当局との「外交関係」を断絶するに至りました。
 来年1月の「総統選挙」を前に、台湾域内では「芒果干=亡国感」の言葉が人びとの間で広がりました。
 台湾の「総統選」は20年1月11日に投票日を迎えます。投票日まで100日を切ったいま、各種の世論調査では現職の蔡英文候補が選挙戦を有利に戦っているとされていますが、野党国民党の対立候補である韓国瑜高雄市長は、10月10日の「双十節」に高雄市で対中政策を発表する記者会見を開き、蔡氏の対中姿勢を痛烈に批判しました。
 韓候補は、蔡政権の3年間で両岸の「相互信頼が失われた」とし、国交のある国が22か国から15か国まで激減したことで「史上最も孤立した苦境に陥っている」と批判、このような事態に陥ったのは蔡政権の失政の結果であり、「芒果干」をあおって票を取るのは本末転倒だという論理を展開しました。
 そのうえで韓候補は、自身が「総統」に当選すれば、両岸当局間での対話の再開や経済貿易交流、農林水産品の中国向け販売などを目指すと訴え、劣勢の巻き返しに躍起になっているといわれています。
 選挙結果の行方は予断を許しませんが、いずれにせよ台湾の有権者が「芒果干=亡国感」に左右されることなく、賢明な選択をすることに期待したいものです。

故呉玲瑜女士1周忌法要

 故呉玲瑜女士(本会元副会長・横浜中華学校元校長烏勒吉氏令夫人)が逝去して1年、中華義荘で10月11日(金)に1周忌法要が営まれた。
 呉女士は日本人でありながら中国人の烏勒吉氏と結婚後、横浜山手中華学校や保育園小紅などの教育現場にかかわり、横浜華僑総会・横浜華僑婦女会などを積極的に支援した。女士の逝去にあたっては、遺族により上記4団体に遺徳が寄贈された。
 呉女士のおいにあたる林奐氏と親族の久保宜子女士・千田馨氏・千田斎女士の呼びかけでこの日、法要が営まれたもので、各団体の代表や呉女士と生前に親交のあった関係者が参列し、故人の冥福を祈った。
 横浜華僑総会王忠福会長・余凱副会長・羅明珠事務局長、横浜華僑婦女会李香玳会長・李桂子副会長・繆桂馨名誉会長、横浜山手中華学園曽德深理事長、山手中華学校張岩松校長・林啓良総務部長、保育園小紅劉燕雪理事長と佐久間愛玲園長、また黄偉初元校長・黄瑞霞元教師・唐月麗元教師・符順和元教師が参列した。

準備中

横浜華僑総会

横浜市中区山下町126番地の1 中華大厦

TEL:045-641-8606

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FAX:045-663-1490