2003横浜華僑総会主催 新春聯歓会
春を迎え聯歓会に集う 華僑華人来賓友人500名参加

横浜華僑総会主催の新春聯歓会が2月19日(水)、横浜中華街にあるロイヤルホール・ヨコハマで催された。
古希・成人のお祝いを兼ねたこの会は、新春恒例、横浜華僑華人みなの待ちわびる大きな催しになった。
楊義誠副会長の司会で始まった会は、曽徳深会長の新年のあいさつ、来賓として出席された中華人民共和国駐日本国大使館公使邱国洪先生のあいさつのあと、古希・新成人の方を紹介した。出席された古希の方は11名、潘創治さんが代表してあいさつし、新成人18 名を代表して黎智明さんがお礼を述べた。楽しく歓談し、恒例の大抽選会に歓声があがった。
新春のごあいさつ 会長 曽徳深

各位来賓、各位僑胞、各位小朋友、晩上好!
今天我們主辧這個新春聯歓会。能得頭到各位的参加、我代表横浜華僑総会理監事、謹向出席的各位先生女士們表示感謝、並祝新的一年里身体健康、万事如意、全家幸福。
下面請允許用日本話継続我的講話。因為有不少的日本人出席。
皆さんこんばんは。本日は華僑総会が主催します新春聯歓会にご出席いただきましてどうもありがとうございます。年に一度これだけたくさんの人が集まれるということは得がたいことだと思います。きょう後ろに古希を迎えられた方々、20歳になられた方々がおられます。この人たちのお祝いも兼ねております。それからきょうのお祝いの席で若者たちが獅子舞をやりますが、きょうはちょっと趣向をこらしまして北方獅子を演じます。シーソーの上で球に乗る演技を練習しました。練習の合間に骨折した子もいるということです、涙ぐましい努力をしたので上手にできたらぜひ拍手をしてください。
みなさん日々の新聞を見られて大変心配していることがあるでしょう、いつイラクの戦争が始まるのか、あるいはうまく止められるのかなあ、と。人によっては遠い所だからあんまり関係ないよ、という方もいらっしゃると思いますが、たしかに距離からすると非常に遠いところにある国なんですけど、そこで戦争が始まりますと石油の生産に影響が出ますし、石油の生産に影響が出れば世界的に石油の価格も上がります。あるいは株価が落ちたり米ドルが落ちたり、と経済的に非常に大きな影響が出ます。特に日本は景気が非常に冷え込んでおります、そういう状態で世界経済がよくない方向に行くというのは大変影響があると思います。
そんな中でもわが国はみなさんもご存じの通り年率7から8%の成長率を遂げておりまして、非常に安定して発展しております。ぼくも去年年末に国へ行きました。とても元気を感じました、そして日本へ帰ってくると非常に元気がないんですけど、むこうから元気をもらってきてまたがんばろうという気になります。われわれは中国をふるさととし、またたとえば私は華僑2世として日本で生まれています、私には2つのふるさとがあります、日本というふるさとと中国というふるさとがございます。この2つのふるさとがともに仲良く手を携えて経済的交流も当然、政治的交流そして人的交流、あらゆる交流がもっと頻繁になってお互いもっと理解しあってもっと仲良くなれるとこういう世界で起きる戦争に対して予防、防止力になるとぼくは思います。われわれ自身が日本にいるということは大変得がたいことだと思います。ここにいる、この立場をおおいに活用して両国の友好関係をもっと深めるためにがんばりたいと思います。そのためにみんなで団結しなければいけないと思います。今日はその団結を深めるために皆さんが集まられて古い仲間はお互いに友情を語り合い、新しく出会う人はその友人として付き合えるようますます関係を深めていきたいと思います。
そういうことで今日はぜひゆっくり楽しんでいってください。今日はありがとうございます。
来賓 ごあいさつ
中華人民共和国駐日本国大使館 公使参事官 邱国洪先生

尊敬的曽徳深会長、各位僑胞、各位来賓、春節好。首先我代表武大偉大使、也代表中国駐日本大使館全体館員向広大旅日僑胞、也向出席今天新春聯歓会的中日両国所有的朋友緻以親切的節日的問候。剛才我問了一下今天会的主催人、我講話用中文好、還是用日文好。主催人明確告訴我日文更受歓迎。這様下面請允許我用日文向大家紹介一下中国的最新的一些情況。
実り豊かな年、2002年
みなさんこんばんは。あいさつは中国語でしましたけれど、これから中国の最新の事情について日本語でお話をしたいと思います。みなさんご承知のように昨年つまり2002年は中国にとっては非常に実り豊かな1年でした。政治面においては昨年中国では第16 回中国共産党党大会が開かれ21世紀における新しい指導部が選ばれました。また最も重要なのは、この大会においてこれからの中国20年における発展戦略も決めました。経済発展の面においては、今年に入ってからいろいろな統計数字が次々と発表されました。昨年中国のGDP総額は1兆2千億ドル、8%の成長でございます。貿易総額は6千億ドルでした。これは2桁の成長です。また昨年1年間中国が吸収した外資、それは5百億ドルを超えております。報道によればアメリカを超えて世界一の外資吸収の国となりました。昨年世界経済が全体で悪い中でこのような成果を挙げることができたのは、中国全国民が一生懸命努力しただけでなくて世界の協力、また海外にいらっしゃる華僑のみなさんの祖国の発展に対する支援も相当重要な貢献をしています。その意味で、中国大使館を代表して在日の華僑のみなさまが昨年祖国の発展に対していろんな支援いろんな支持をしたことに対して、心から敬意と感謝を表したいと存じます。
発展戦略・経済戦略と3つの目標
また2003年は中国にとっては非常に重要な年でございます。つまり昨年11月党大会で決定した発展戦略というのは今年が最初の実行の年でございます。昨年決めた発展戦略についてはみなさまご承知だろうと思いますが、最もわかりやすい目標は、これから20年かけて中国のGDPを4倍増にするという目標であります。それだけではありません。いままでわれわれが経済成長だけを重視してきた時期もありましたが、今回の長期計画の中では経済成長の目標以外にも3つの重要な目標を掲げています。1つは、経済成長に伴って法整備をすること。つまり法をもって国を治めるということを今回の党大会で発展戦略の中でもっとも重要な目標として掲げております。2つ目に国民の素質を向上することを今度の発展戦略の中に一つの重要な内容として入れました。つまりこれからの発展というのは経済の成長だけでなく国民の素質の向上もいっしょに考えなければならないということです。その中で教育に対してこれからの中国は重点的に力を入れることになると思います。3番目に持続可能な成長を強調しました。発展と環境というのが今の世界の中では矛盾が多いといわれる中で、われわれがあえて持続可能な成長をするという目標を強調することは世界にとっては非常に重要な意味があると思います。この長期目標というのは20年ありますので、それを実現するというのはわれわれ中国にとってこれから長い道のりでございます。われわれの任務もきわめて重いものでございまして、いま世界の中で中国は成長が速い、勢いがある、と言われる中でわれわれは身を引き締めて、われわれは先進国との差がまだ大きいのだ、ということを考えてこれから一生懸命努力しなければならないと思っております。
中日の安定した関係が重要
これからの中国と世界とのつながりの中で非常に重要なことは、やはり日本との安定した関係でございます。みなさんがご承知のように昨年から中国と日本の関係の中には確かにいくつか難しい問題を抱えております。しかしわれわれが中国と日本の関係の全体の状況を見れば、中身はそれほど悪くないと思います。たとえば貿易関係においては昨年初めて1千億ドルを突破しました。人的往来も昨年340万を超えました。この2つはいずれも2桁の成長でございます。また日本の中国に対する投資も昨年は大幅に増えております。中国が昨年吸収した5百億ドルの外資の中には日本から来た資本が50億ドルを超えております、外国の中では1位だと思います。ですから中国と日本の間はいろいろ問題がありますが、摩擦はこれからも起こることもあり得ますが、しかし問題よりも摩擦よりも中国と日本は共通利益がもっと大きいと思います。先ほど曽会長が国際状況について触れましたが中国と日本は経済関係だけでなく国際関係の中においても、たとえば朝鮮半島の問題においても共通利益をいっぱい持っております。そういう意味では困難はありますけれども新しい年において必ずお互いにいい智恵をいっぱい出して、正常な関係安定した関係にもっていけると思います。
華僑のみなさんに
2003年、新しい1年において在日華僑のみなさまが引き続き祖国の発展に関心を寄せ支援をしていただき、引き続き中日関係の橋渡しをしていただきたいと、そういうふうに期待したいと思います。
最後に在日華僑のみなさまがこの新しい1年においてご健勝ですべてがうまくいきますようにと祈ってあいさつに代えさせていただきます。ありがとうございました。
新成人・古希の方、壇上へ

新春聯歓会では新成人18名、古希の方11名が壇上にあがって会場の人々の祝福を受けた。曽徳深会長はお祝いの言葉を述べ、横浜山手中華学校では49届生にあたる新成人のこれからの活躍を祈り、先輩のさらなるべんたつを仰いで、横浜華僑総会からの記念品を手渡した。
古希を迎えた方のひと言
「横浜華僑総会が私たちに貴重な贈り物をしていただいたことに対し古希を代表してお礼申しあげます。皆さんにここでお目にかかれてうれしいです。70歳というのは今の時代は「若い」部類に入ると思います。みな仕事や家庭ですばらしい仕事をしています。これからもごべんたつをお願いします。」 潘創治さん
「みなさんが古希を祝ってくださるということは、これからももっと元気で働いてくださいというみなさんの励ましの言葉と私は受けとめています。」 陳立清さん
「私はこういう席にはあまり出ないのですが、今日はこんなに晴れがましい席でしかもたくさんの皆さまに祝っていただき、感激しています。とてもいい古希です。もう少しおしゃれをしてくればよかった…。」 劉あきえさん
「うれしいね、70歳。でも70年は早い、あっと言う間だね。私は健康で今日まできて子どもは4人、孫 人に囲まれ幸せだ。2人の孫が中華学校に入ってそれが私はうれしい。六角橋で商売を50年やってきたけど80歳くらいまではいけそうだ。もっとも1人じゃできないね。私はベイスターズのファンで沖縄のキャンプにも行って来た。店にベイスターズコーナーを設けているよ。」 楊和政さん
新成人のひと言

「本日成人します。これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。」 黎智明さん
「20歳になったので成人、という実感はないのですが、これからは自覚を持っていきたい。中国語を学んでいるので卒業後は日中の架け橋になりたいです。」 唐家良さん
「4月から電気機械製作の会社に勤めます。社会人になるのでがんばっていきたい。」 黄翠瓊さん
「大学の薬学部で勉強します。りっぱな薬剤師になるようがんばります。」 潘健星さん
「生活も変わらず、成人になったという実感はまだわきません。大学では中国語を学んでいますが、卒業後のことはまだ考えていません。」 山田一葉さん
中国大使館 武大使、新春招待会開催

中華人民共和国駐日本国・武大偉特命全権大使と毛ヤユ平夫人は1月28日(火)中国大使館で華僑華人新春招待会を開催した。
招待会には日本各地より新老華僑華人の代表およそ500名が出席、横浜からは横浜華僑総会関係者、横浜山手中華学校関係者及び横浜華僑婦女会関係者約 数名が出席した。
会の冒頭、武大使は「孫中山先生にはじまる幾世代の中華民族の英雄たちの100有余年にわたる勇敢な奮闘によって、我々の国家は今日、このような『長江の水が勢いよく流れ尽きることない』大発展の局面を迎えることができた。海外僑胞を含む中華の息子・娘たちは、それぞれの立場からわが民族の偉大な復興のため、自らの智慧と力をもって貢献しよう!」と呼びかけた。
留日華僑聯合総会陳焜旺会長は祖国の建設発展、平和統一の早期実現を祈念して乾杯の音頭をとった。
中国新聞社懇親会を開く
中国新聞社東京支局(陶光雄支局長)は春節を迎える1月22日(水)東京で関係華僑団体指導者を招き昨年の厚情を感謝して懇親会を開いた。
横浜華僑総会曽徳深会長も招待され出席した。
県日中友好協会 新春交歓のつどい開催
神奈川県日本中国友好協会(久保孝雄会長)は1月30日(木)横浜駅東口の崎陽軒本店で新春講演会と懇親会を開いた。昨年02年に協会創立20周年を迎えた同会は、神奈川県と遼寧省友好提携20周年を迎える今年、日中の新たな友好交流を築いていきたいと意欲を強くしている。招待されて横浜華僑総会曽徳深会長・林道清副会長や繆順馨横浜華僑婦女会会長などが出席して懇親を深めた。
中華街発展会 賀詞交換会開催される

春節を迎えた2月1日(土)、横浜中華街発展会協同組合(林兼正理事長)は春節賀詞交換会をホテルホリデイ・イン横浜で開催した。
黄河女声合唱団がオープニングの合唱を披露した後、林理事長が春節を迎えてあいさつし、中田宏横浜市長・横浜商工会議所高梨昌芳会頭があいさつを述べた。横浜華僑総会・中華街街づくり団体聯合協議会ほか、来賓多数が招待され、組合員等々の参加者とともに春の訪れ、「春節」を祝って歓談した。
横浜福建同郷会 会員親睦大会開く

横浜福建同郷会(林訓一会長)は2月4日(火)横浜のメルパルク横浜郵便貯金会館において成人の祝いを兼ねて会員親睦大会(旧暦新年会)を開催した。
横浜華僑総会曽徳深会長・横濱華僑總会雷兆元会長など招待された来賓と福建僑胞約180名がともに新年の到来を祝った。席上、林会長より横浜山手中華学校・潘民生校長と横浜中華学院杜国輝校長に賛助金が贈られた。
廣東要明鶴同郷会 新春聯歓会開く

廣東要明鶴同郷会(夏東開会長)は2月5日(水)、横浜中華街の均元楼で会員大会および新春聯歓懇親会を開催した。新成人が招待され祝福を受けた。横浜華僑総会曽徳深会長も招待されて出席し、ともに新春の到来を祝った。
日本中国料理協会 合同新年会を開く

日本で中華料理に携わる料理人の集まりである社団法人日本中国料理協会の京浜地区本部では傘下の横浜支部などが合同で2月6日(木)、桜木町の横浜ロイヤルパークホテルで新年会を開催し、会員相互の親睦をはかり新年をともに祝った。横浜華僑総会曽徳深会長が招待され出席した。
留日台湾省民会 新春懇親会開く
留日台湾省民会(蔡慶播会長)は春節を祝い2月15日(土)昼、東京銀座の維新号新館で新春懇親会を開いた。横浜華僑総会曽徳深会長が招待されて出席し新春の喜びをともにした。
横浜中華街春節を祝う


春節(2月1日)を迎えた横浜中華街では、横浜中華街発展会協同組合(林兼正理事長)主催による【光のおもてなし中華街・春節燈花】が1月17 日(金)から開催中(3月2日まで)。「福」「禄」「寿」「喜」の漢字のイルミネーションやランタンが大通りを照らし、今までにない彩りを呈している。
春節大晦日にあたる1月31日、横浜関帝廟では恒例のカウントダウンと奉納獅子舞が、隣接する横浜中華学院グラウンドで開催され、また2月中にさまざまな催しが行われた。
1日に山下公園に通じる東の牌楼【朝陽門】の落成式が執り行われ、また発展会賀詞交換会がホリデイインヨコハマで開かれて、横浜華僑総曽徳深会会長・林道清副会長が出席した。7日(金)には民族衣装のパレードが行われ、8日(土)の採青・獅子舞には横浜華僑青年会龍獅團(唐朱維団長)の獅子3頭が中華街全域を回った。11 日(火・祝日)山下町公園で湾龍隊の龍舞、15 日(土)には横浜中華学院校友会の獅子舞3頭が採青・獅子舞に中華街全域を回り、中華街を訪れた人々はともに「中国の春―春節」を祝った。
中華街 東の牌楼 朝陽門落成す

横浜中華街発展会協同組合(林兼正理事長)がかねてより建設中の中華街東の牌楼【朝陽門】(東門)が竣工し、2月1日(土)門前で落成式が執り行われた。中華街にそろった10基の牌楼の中でも最大の規模でランドマークとなっている。山下公園から、あるいは来年開通する地下鉄《みなとみらい21》の「元町・中華街駅」を上がると最初に目に入る中華街のシンボルとなる。
落成式には横浜華僑総会曽徳深会長ほか多数が招待されて出席し、新たになった牌楼の落成を祝った。
上海・横浜友好都市提携30周年記念 フォーラム 開催
――「横浜市民と中華街」――

上海・横浜友好都市提携30周年を記念して1月28 日(火)、横浜駅西口の「かながわ県民活動サポートセンター」にて「横浜市民と中華街」フォーラムが開催された。横浜華僑総会と横浜日本中国友好協会(新堀豊彦会長)の共催によるもので、講師に横浜開港資料館調査研究員の伊藤泉美さんと横浜華僑総会曽徳深会長を迎えた。
新堀会長はフォーラムの冒頭、「新しい角度で日中友好をとらえ、これからもっと深く付き合える会となるきっかけに、横浜の一般の人にとっての中華街についてのフォーラムを企画した。」と語り、出席した横浜市国際室の芳賀室長は「横浜市としても、今年上海・横浜友好都市提携30 周年の記念となる年にしたい。」と意気込みを語った。満席の80名余が熱心に聴講、横浜中華街に寄せる市民の興味の深さが感じられた。
伊藤さんが「横浜開港と中華街の形成」と題して、パソコンの投影装置を使って開港以来西欧人について来日した中国人の活躍と中華街の形成を、資料を使って解説した。「横浜華僑華人の歴史は横浜開港と同時に始まり居留地貿易の仲介役となった。」「華僑社会が成熟し1870から80年代には横浜中華街は形成されていた。」と語った。伊藤さんの著作に『開国日本と横浜中華街』(大修館書店)がある。
曽徳深会長は、「中華街の街づくり」と題して90年の関帝廟建設以来、街が一丸となってすすめている中華街の街づくり構想について語った。「都市整備の空白地帯だった街に手を入れ、人に優しいバリアーフリーの街に変える」意気込みと、今年5月に始まる中華街大通り改修工事について具体像を示した。聴講者から「ベンチを置いてほしい」などと具体的な提案も示された。
廣東要明鶴同郷会役員改選
廣東要明鶴同郷会は任期満了に伴い、2月13日(木)役員改選を行い、下記の通り就任した。
顧問 譚錦基
会長 夏東開
副会長 黄偉初、陸佐光
理事 厳華新、夏東成、莫佐強、謝頌民、梁慶安、謝明坤、厳植初、謝光泉、
温耀権、呉蘭桂、謝成發、謝武坤
幹事 林偉珊、陳新楽、譚敬伸、陸定全、夏建言、謝麗梅、王敏[女弟]、謝彩華、
監事 朱慶雄、任柏祥
(敬称略)
十五届、新春の集い開く

横浜山手中華学校の15届生は毎年、新春にクラス会を開いている。今年は2月3日(月)、中華街の獅門酒楼で開催、クラスと同じ数字の15名が参加した。
15届生で住所など連絡場所が変更されている人は下記までご一報ください。
黎 啓榕 Tel 045-622-4667
日本華人教授会議 発足

日本居住の華僑40万人といわれ、日本社会で活躍する華僑華人の数も多い。日本の大学・研究機関で研究者として優れた業績を有し、地位を得て研究・教育に携わる華僑華人も多数に上る。
かねて設立準備がすすめられていた「日本華人教授会議」の発足大会が1月26日(日)、東京千代田区の日本学士会館において開かれ、初代会長に朱建栄・東洋学園大学教授が就任した。現会員は59名、全国の大学・高等研究機関に所属する。目的は、華僑・華人教授、学者の学際的交流と親睦をはかり、学術研究のレベル向上に努める、としている。
ミュージカルに参加 《愛しのチャイナタウン》

1月25日(土)横浜市西区の県立青少年センターにて「青葉区小・中・高生ミュージカル実行委員会」主催による《愛しのチャイナタウン》が上演された。
昨年12月に青葉区の会場ですでに2回公演されて好評を博し、今回は3回目の公演となった。
このミュージカルは中学生・高校生の脚本創作グループが、中日国交正常化30周年を記念して創作したもので、上演時間1時間40分、出演者数約70名の大がかりな舞台となった。出演者として横浜山手中華学校の小5年生の藤江莉莎・神友子さんが参加、ふたりは昨年夏以降、毎週青葉区まで練習に通い、無事大役を果たした。
あらすじは、2002年夏、関帝誕祭りで日本の子どもたちと中華街の子どもたちの交流会が行われることになった。だが、その一方ではそれを快く思わない者もいた。同じ義務教育を受けているのに、日本政府から中華学校への援助も少ないことを観客に訴え、また、中華学校男子生徒による勇壮かつ力強い獅子舞が披露された。
当日中華学校の教師・生徒約100名もこのミュージカルを観賞した。真の中日友好を促進しようという意志が心に残る、すばらしいミュージカルだった。(潘蘭英 記)
保育園小紅唱游会 「おゆうぎかい、したよ!」

保育園小紅(符美和園長)は2月1日(土)婦女会館3Fホールにおいて、「唱游会」を開いた。父母・家族が声援する中、0から2歳24名、分室の3歳児16名が伝統の獅子舞・紅綢舞・音楽あそびやリズム表現・劇あそびなどを楽しく表演した。
風采録(22)卓馬紳さん

やっぱり横浜が好き
プライマリーケアーの分野で医療活動展開中
クリーム色とライトブルーのソフトな色調が待合室の雰囲気を清潔で落ち着いたものにしている。通された診察室に卓馬医師の笑顔があった。顔立ちは母親譲りかと思われるが、雰囲気は父親そのもの。そう、その人は今は亡き馬廣秀氏(元・横浜山手中華学校校長)と、康述英氏ご夫妻の長男卓馬紳さんである。中区本牧町にオープンした「みなとクリニック 電話045−623−6633」の院長である。
先生がめざすプライマリーケアーとはどんなものですか?
いわゆるゲートキーパー。入り口を守る仕事です。病気になって最初に来るところ。かかりつけ医でもあります。大病院のチームを組んで、治療をするのとは対照的な分野です。だからクリニックは小児科・内科・皮膚科・整形・リハビリテーション科と幅広い分野の医療を行っています。
昨年11月に開院されましたが、病院経営は順調ですか?
おかげさまで、とても順調です。私を含めて医師2人、看護スタッフ5名で運営していますが、お昼もゆっくりとれない状態です。ここで開いてびっくりしたのは華僑がたくさん住んでいるということです。中国人の患者さんがたくさんきています。中華街・元町近辺でやりたいと思っていましたが、その必要がなかったみたいです。
医学を志した理由は?
私の専門は心臓外科です。心臓外科を専攻したのは心臓が一番難しい分野だったから、自分から選んで選びました。日本でもアメリカでも心臓の手術をたくさんやりました。医学部を志した理由ははっきり覚えていませんが、父が教育者として公の仕事に献身するのをみて、私も自然に人のためになる仕事を選んだかもしれません。父は3年前腎臓癌で他界しました。父の病気は僕が見つけるべきでした。もっと早く気づいていればと悔やまれます。でも父が手術室に入り、麻酔を打つ前に私の顔を見て、安心した表情をしたのを見たとき、私は医者になって良かったと思いました。一方死期が一目でわかるところは辛いものでした。最後の1週間は家で看病しました。家族は大変ですが、病院より家で生を終えることの方が人間らしい死に方だと思います。
アメリカ留学で学んだことは?
7年前、アメリカのコロンビア大学で最先端の医療を学びました。だめになった組織を再生する再生医療が中心です。優れた教授に出会えたことも幸運でした。医療レベルが日本と比べて天と地ほどの差があるのにはショックでした。医療技術にみならずサービスも徹底していました。アメリカの医療は最高のスタッフと最高の設備を常にめざしていました。ニューヨークには家族で住みましたが、とてもいい街で大好きな街の一つです。できれば勉強しながら住み続けたかったです。
今後の希望は?
父の病気を契機に日本に帰ってきました。これを機に故郷横浜に根を張って、医療活動をしていくつもりです。私の希望はネットワークで医療データを共有し、医療サービスろいうソフト面でも、同じ内容を異なるクリニックで提供するようにすることです。できれば駅の近くなど利便性のある地域への拡大を考えています。
ご家族のことをお話ください。
僕の妻は元看護士、同じ病院で仕事をしていました。今は第5子を身ごもり、家事・育児に奮闘中です。上の2人は元町小学校、下の2人は「小紅」に預けています。将来この2人は中華学校に行かせようと考えています。私の両親は子どもに対して放任主義で、進路の注文もしませんでした。勉強をしなさいということもいわれた覚えがありません。私も子どもたちにはこの方針で行くつもりです。ただ世界がグローバル化しているので英語はこれから必要。語学はしっかり学んで身につけておいてほしいです。中国語と英語、それに日本語の3カ国語を身につけるのが、コミュニケーションの基本だと思います。言葉を知っていると色んな世界を体験できて楽しいものです。
自らの意志で医学を志し、アメリカと日本で多くを学んだ。専門医からより幅広い医療で地域横浜に貢献する卓馬紳さん。意欲に満ちあふれた姿に次の世代が力強く育っていることを実感する。お伺いしたお話はどれも興味深いものがあったが、紙面上そのすべてをお伝えできないことが残念である。 今後華僑総会として、医療福祉面の交流が実現できればと願う次第である。
卓馬 紳
横浜山手中華学校第28届生。夫人は由美子さん、2男2女あり。父親は横浜山手中華学校元校長馬廣秀さん、母親は本会常務理事康述英さん、姉の馬晶さんは現中華学校教師。
(インタビュー:劉燕雪)
中国万華鏡 はやり言葉 キーワード (8)
誰是2002年最令中国公衆感動的人物?
誰是2002年最令中国公衆感動的人物Shui shi 2002nian zuiling Zhongguo gongzhong gandong de renwu(2002年における最も中国民衆を感動させた人物は誰か)?このテーマが元宵節前後の中国で話題となった。CCTV中国中央電視台(Zhongguo zhongyang dianshitai)主催の第一回「感動中国2002十大年度人物GandongZhongguo2002shida niandu renwu(2002年度中国を感動させた人・ベストテン))」の審査結果が発表され、大賞の受賞者が決まった。
主な人物を紹介すると、中国家庭電器業界の雄--海爾Haierグループの総帥張瑞敏(Zhangruimin)さん、艾滋病(Aizibing)エイズ予防のキャンペーンに尽力した男優の濮存[日斤](Pucunxin)さん、市民の敵--凶悪犯と勇敢に闘い殉職した警官の趙新民(Zhaoxinmin)さん、アメリカに進出したプロバスケットボール選手の姚明(Yaoming)さん、元日本軍兵士の協力も得て法廷闘争に立ち上がった「旧日本軍細菌戦被害訴訟原告団」の団長王選(Wangxuan女性、元日本留学生)さん、中国スペースシャトル「神舟号(Shenzhouhao)」総設計士の戚発靭(Qifaren)さん、また政界からは、善政に励み、大きな業績を残した鄭培民(Zhengpeimin共産党湖南省委元副書記)さんらが名を連ねた。このほか、特別大賞として、ダム建設に協力して集団移住した長江三峡の元住民百余万人が選ばれている。審査には、社会各界の識者38名による選考をベースに、さらに全国の多くのテレビ視聴者の投票結果が加味されているだけあって、充実多彩。これ自体が「万華鏡」といえる。
市場経済が浸透するにつれて、今までの優れた伝統や美徳が廃れがちになるのは中国も同じで、CCTVの今回の企画はこうした社会の悪しき風潮を正す試みとして注目される。(鄭 青榮)
杭州の風8
“泡茶的学問 之一” 中華学校一届 曽慕蓮 中文
健康が一番 写真・文 商家訓

青島甚山寺の朝、老若男女が三々五々境内に集まり、太極拳、剣舞、社交ダンスなどと各々のグループで活動していました。
医療保険制度の危ぶまれる日本でもぜひお勧めですね。
訃 告
唐順棋氏(元本会理事、上海出身)03 年2月2日逝去されました。享年76歳。通夜は2月4 日、告別式は2月5日、藤沢市の「藤沢カトリック教会」においてしめやかに執り行われました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
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